笑いは最強の健康法
精神免疫学（サイコニューロイミュロノジー）は、ストレスや感情、心理的要因が免疫機能にどのように影響を与え、健康に関係するかを研究する分野です。
ノーマン・カズンズという１９１５年生まれのアメリカの雑誌編集者の実話を紹介します。
彼は、１００万人に１人しかかからない、当時は治らない、と言われていた病気にかかりました。医師からは回復の見込みはないと言われましたが、彼は「笑いと前向きな心で免疫力を高める」という方法を試しました。
具体的には、
・コメディ映画等を観て思い切り笑う
・楽観的な気持ちを持ち、ストレスを減らす 等です。
すると、症状は徐々に改善し、最終的にほぼ回復したと報告されています。
その後、彼はなんとカルフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）の医学部から教授として迎えられます。そして、精神免疫学という分野を作り、世界的に注目されるようになりました。
精神免疫学は、心と体が相互に影響を与え合っているという観点から、ストレスや心理状態が病気の発症リスクや回復にどのように関与するかが研究されています。
笑うことにより、①NK細胞（ナチュラルキラー細胞）が活発になり、病気への抵抗力が高まる、②コルチゾールなどのストレスホルモンが減る、③エンドルフィン、ドーパミンなどの幸せホルモンが増える、などの効果があると言われています。
笑うだけで、心も体も軽くなる、笑いは無料で誰でも使える最強の健康法なのです。
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